和紙は漉いたあと、圧搾という工程を経て、乾燥を行いますが、その乾燥方法には大きく分けて2つの方法があります。

効率性だけでなく、紙の質にも影響する工程です。

鉄板乾燥

和紙の鉄板乾燥
お湯などで加熱したステンレスの鉄板で乾燥する方法です。天気に左右されず、乾燥時間も数分程度と短縮できるので、最近主流となってきています。

天日乾燥よりも硬い紙に仕上がります。

天日乾燥(板干し)

木の板に貼り付けて、日光で乾燥させる伝統的な方法です。雨の日はできない、特に急な雨で大変なことになる(和紙は水に溶けてしまうので)、1~3時間かかると工業的には大変非効率です。

また大きく重い木の板を何枚も出し入れするのは想像するだけで大変そうです。

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しかし、鉄板乾燥にないメリットもあります。

・木目がつくので、滑りにくくなり、途によっては便利。着物を包む畳紙(たとうがみ)として使われるそうです。自然な木目模様は見た目にも美しいですね。

・紫外線により白くなる

・水分の有無より和紙と木の板の両方が伸縮するので、風合い、柔らかさが残る。鉄板では紙のみが縮んでしまいます。

・時間をかけてゆっくり乾くため、繊維の締りが良い

大変ですが、そんな自然なメリットがあります。

ありがとうポストでは、木目の残る板干しのはがきも取り揃えております。手間は大変かかるのに、その良さは見ただけではなかなか分からないのが難しい所です。

将来的には板干しの良さを活かした商品開発もしたいと思っております。

ありがとうポストで用いられている「小川和紙」のスペシャルコンテンツ。
その伝統と技術に深くフォーカスし、紐解いています。