和紙はがきをスマホから送れるありがとうポストは、私が調べる限り(2015年7月時点)世界で唯一手すきの耳付き和紙はがきを一部から印刷&発送できるサービスです。

なぜ、これまで存在しなかったのでしょうか。

ありがとうポストを開発、運用するにあたり分かった和紙を印刷するにあたっての難しさ、問題点を書いてみます。

紙詰まり等印刷ミス(ヤレ)が多い

楮を使った和紙は紙にコシがないものが多いです(タイ産か国産かでも異なりますが)。

そのため、コシのある洋紙を想定して作られた印刷機では、途中でクシャと潰れたり、折れて潰れてしまうことが多々あります。

特に紙を途中で曲げたり、ぶつけて方向を変えるような構造の印刷機では、かなりの確率で、紙とトナー代(リースなどの場合はカウンター料金)が無駄になり、それはもちろんコストに乗ってきます。

1枚あたりのコストも高い上に、廃棄率も高いというのは商売において最悪の組み合わせですね。

ありがとうポストでは、最初は印刷会社に断られましたが、「和紙」を売りにするにあたり、耳付きの取り扱いは必須だと考え、無理を言ってお願いしました。

インク、トナーののりが悪い

原料にもよりますが、一般的な洋紙と比べると繊維が長く太い和紙では、洋紙などと比べインクやトナーの付きが悪く、特に写真のような精細な印刷には向きません。

ありがとうポストでは、ご登録頂いた方にサンプルをお送りし、実際の印刷具合を感じてもらっています。

また、これまでのところ、かすれも逆に和紙らしいと好意的に受け取ってくれる方が多く、手すきの和紙をそのまま使っています。

和紙を印刷しただけでプリンターが保証外となってしまう

プリンターメーカーで市販のモデルで和紙や特殊紙対応というものはあまりなく、むしろ、メーカーが指定した紙以外を利用すると5年補償などが無効になってしまうことすらあります。

印刷会社では、ほとんどのレーザープリンターは、自社保有せず、リースやカウンター料金と呼ばれるカラー○円、モノクロー○円で保守付きの契約をしている事が多いです。

そのような状況では、危険な和紙は受けられないことが多いでしょう。

どうしたら和紙はがきを印刷できるか

ありがとうポストでは、多くの人に和紙を使ってもらうために、どうしたら和紙を印刷できるかをまだまだ研究しておりますが、現状分かっている手段は下記3種です。

・印刷に適した和紙を使う(残念ながら適すれば適するほど、和紙らしさは失われますが)
・活版印刷のような昔ながらの方法を使う
・故障覚悟でプリンターを使う