ユネスコの無形文化遺産への記載や、各テレビの取材など、話題にのぼる和紙ですが、実際に使うようになったという人はそんなに増えてないのではないでしょうか。

ありがとうポストでは、和紙の新しい活用方法としてお礼状を考えましたが、和紙はこれまで生活の様々な目的で使われてきました。

今後、もっと和紙の利用シーンが無いかを考えていますので、思いつく限り書いてみようと思います。

住宅での利用

「紙と木」で出来ていると言われ、爆弾ではなく焼夷弾で焼け野原となった東京。障子紙、襖(ふすま)の建具以外にも、壁紙、行灯などの明かりのカバーにも使われていました。

壁紙、証明など和紙を使ったインテリアは、海外でも評判になっていますが、昨今の和室の減少により、この需要はどんどん減ってきています。

生活の小物やおもちゃ

和傘や折り紙、紙風船など昔ながらの小物は和紙を使ったものが多いですね。この需要も減っていきそうです。

女性に身近なものだと油とり紙があります。もともとは金箔を作る際にはさむ箔打紙という和紙でした。

記録媒体としての利用

ここ数十年でデジタル化が進んでいますが、その前は千年以上に渡り、和紙が主な記録媒体でした。

江戸幕府で使われた奉書は越前で有名ですね。

役所以外にも、商売の大福帳や旅館の宿泊者名簿などにも使われました。

火事で焼けてしまうというのが難点ですが、日本の流し好き特有の薄さと、1000年以上の実績を持つ耐久性は、この用途にも最適でした。

和紙は使われてないと思いますが、変わったものとしてコンピュータの黎明期でもパンチカードという穴を明けた紙でデジタルデータを保存していました。

これはペーパーレス化と言われるようにもっとも減少が激しい用途ではないでしょうか。

宗教での利用

神社のお祓いにつかう紙垂(しで)、御札、写経、お守りなどにも使われています。これは他と比べて時代の影響を受けにくいと思います。

コミュニケーション

手紙など記録したものを遠くの人に伝える手段としても使われていました。ありがとうポストもこれにあたりますね。石や木の板よりも軽く薄いため、運搬にも向いていますね。

これも記録媒体と同じく、どんどんIT化が進んでいます。

今後、紙の利用が減るのとは逆に、紙の特別感、重要性は増すのではないかと考えています。そこで和紙を使ってもらいたいと思っています。

今のパソコン、スマートフォン、インターネットも主な目的は記録と、伝達です。昔は紙と筆だったと思うとちょっと不思議な感じがします。

ありがとうポストで用いられている「小川和紙」のスペシャルコンテンツ。
その伝統と技術に深くフォーカスし、紐解いています。